従来型のビジネスモデルを持つ企業と同様、ホテルモントレは、変化する消費者のニーズに対応するためにデジタル変革を進めてきました。サードパーティCookieが廃止されつつあり、パーソナライズされたコンテンツが一般的になる中、ホテルモントレはAppierとのパートナーシップを模索し、AIを活用したマーケティングテクノロジーを導入して、ゲストをより深く理解し、エンゲージメントを高める取り組みを開始しました。
既存の顧客分析およびエンゲージメント回りの課題
ホテルモントレが長らく抱えてきた主要な課題の一つは、顧客管理システム(CRM)でした。20年以上にわたり、同一のシステムを使用しており、データは断片的で分散し、この単一のシステムに保存されました。元のシステムでは、顧客に関する包括的な情報を収集するために必要なアトリビューション、エンゲージメント、およびリテンションのデータ分析が不可能でした。
データ統合、顧客プロファイル強化の取組みが改善し、次に直面した課題は、インサイトを活用した潜在的なゲスト向けに大規模なパーソナライズされたコンテンツを提供することでした。手動で数十から数百人のゲストにメールをパーソナライズすることは可能でしたが、ホテルモントレは毎日何万人ものウェブユーザーが訪れる現実を踏まえ、より効果的なソリューションが必要だと考えていました。
即時分析とパーソナライズされたエンゲージメントのためのエンタープライズ版マーテックソリューション
Appierとの出会いで、ホテルモントレは求めていたパートナー像を明確にしました。それは、デジタル変革と効果的なマーケティングに必要なソリューションを総合的に提供できる企業でした。幸運なことに、AppierのSaaS製品の中から3つが、ホテルモントレの課題解決に最適であることが判明しました。
旧CRMシステムの課題に対応するために提案されたのが、Appierの最新ソリューションであるAIRISでした。AIRISは、AI搭載型の次世代CDPであり、使い手側によるコーディングなしで顧客データを迅速に統合し、リアルタイムのカスタマージャーニー・予約分析を提供します。
ホテルモントレは、業界初の即時予測機能、「コンバージョンスコア」と「価格感度スコア」を積極的に活用しています。この2つの機能は連携しており、ユーザーが特定の価格でホテルモントレを予約する可能性を予測します。AIRISはウェブサイト訪問者に対する深い理解を継続的に蓄積し、AIQUAとBotBonnieを通じて、この情報を活用してパーソナライズされたおすすめや会話型マーケティングを提供・展開できます。AIQUAは1つのプラットフォームで、ホテルモントレが選んだ任意のオウンドチャネルでパーソナライズされたメッセージを訪問者に配信することができ、時間と労力を節約できます。たとえば、ホテルの予約が完了した後、サイト上の過去の行動に基づいて、リピートゲストに特別な食事特典を提案することも可能です。
パーソナライズされたマーケティング(AIQUA)と会話型マーケティング(BotBonnie)を組み合わせることで、ホテルモントレはカスタマージャーニーのあらゆる段階で適切なコンテンツを配信することができ、それにより同ホテルでの滞在やリピート滞在が効果的に促されるでしょう。