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AIが企業の焦点に

人工知能(以下AI)は、かつては不可能と思われていた多くの場面で確固たる役割を果たすようになりました。AIは、私たちの日常生活のさまざまな場面で広く活用されており、人々の興味や期待は高まるばかりです。期待の高まりは消費者のみならず企業にも波及し、企業はビジネスの課題をAIによって解決する方法を模索し始めています。

消費者向けのAIアプリケーションのほとんどは生活の利便性を高めるために設計されており、魅力的なものが多数あります。Siri、Alexa、Google Now、Cortanaなどのアプリケーションや機器は、天気のチェックや、オフィスまでの最適なルートや希望通りのレストランの発見など、私たちの日々の生活を楽にしてくれるものばかりです。一方、世界中の多くの街で、自動運転車、タクシー、バスにAIを導入するための試行錯誤が繰り返されています。特に都市部では、AIによる交通手段が確立されれば、人々はより安全に、よりストレスなく移動できるようになるでしょう。

消費者がAIアプリケーションを生活に役立つものとして認識しているのと同様に、企業もAIを重要なツールとして認識し始めています。特に大量のデータを瞬時に、かつ正確に処理、分析する必要がある業務ではその評価が高まっています。例えば、オンラインのお客さまに対する最適なプロモーションの決定からサイバー脅威の特定まで、AIは企業の課題解決を支援しています。

企業向けAI導入の可能性

過去に多くの企業がAIを積極的に導入してこなかった理由として、高いコストや専門知識の欠如といった要因があったかもしれません。しかし、ムーアの法則によってコンピュータの処理能力やストレージ容量が加速し続けているように、その傾向は変わりつつあります。

金融サービス会社であるCowen and Company 社の調査によると、IT業界の大手企業の81%がAIに投資している、またはAIへの投資を検討していることが明らかになりました。同社の2017年の調査では、デジタルマーケティングおよびマーケティングの自動化、セールス・フォース・オートメーション(販売管理の自動化)、そしてデータ分析の3つの分野において最もAIが活用されていると分析しています。またGartnerは、2021年までに、サービスプロバイダーが採用する新しい企業アプリケーションの40%がAI技術を含むようになると予測しています。

なぜAIなのか?

学習能力は、AIを飛躍させる大きな要因になっています。1997年にIBMが開発したAIである「ディープ・ブルー」がガルリ・カスパロフ(Garry Kasparov)氏にチェスで勝利したのは驚異的なことでした。しかし、これはボード上で可能な動きすべてを人間よりも高速に計算するという、ある意味演算能力のみに依存するものでした。現在のAIは、リアルタイムでボード上の動きを分析して学習し、順応します。つまり、演算能力がこれまで以上に高いだけでなく、AIは人間の熟練したプレーヤーですら予測不可能な動きをするという、より驚異的な能力も持ち合わせているということです。それは、昨年AlphaGoがイ・セドル(Lee Seedol)氏に囲碁の対局で勝利したことで見事に実証され、数十年は実現しないという多くの専門家の予想をくつがえす偉業でした。

この学習能力と関連しているのが予測です。一連のデータと識別パターンを分析すると、AIは次に起こることを予測できるようになります。例えば一定期間顧客の購買行動をAIに分析させると、この顧客が次に購入するものを正確に予測することもできるようになります。

AIはどこへ向かうのか?

AIによって次に何が起こるのか、それを確実に言い当てることは困難です。AIの可能性に懐疑的な人がいる一方でAIがもたらす恩恵に期待を膨らませている人もいます。いずれにしてもAIが今後、私たちの生活やビジネスに継続的な変革をもたらすということに疑問の余地はほとんどないでしょう。

編集部より:この記事はAppierのニュースレター第一号です。Appier編集部は、ニュースセンターにAI業界のインサイトに関する情報を掲載していきます。ニュースセンター内の情報を転載もしくはソーシャルメディアに掲載などされる場合には、 press@appier.com までご連絡ください。

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