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アプリ使用開始時のわかりやすいガイドが、長期的なアプリエンゲージメントを可能にする

数多くのアプリがダウンロードされても、そのうち25%のアプリは一度しか利用されません。アプリ事業者にとってユーザーに長期的なアプリの使用を促すための施策は非常に重要です。

ユーザーがアプリをダウンロードする際の使用ガイドは、アプリユーザーとの関係のはじまりだけにとどまらず、長期的なエンゲージメントを構築するための重要なステップでもあります。大切な第一印象となるユーザーオリエンテーションを正しく行えば、長期的にユーザーを維持できる可能性が高まります。しかし間違ってしまうと、ユーザーを永遠に失う可能性があります。

本章では、長期的なユーザーエンゲージメントを可能にする、アプリ使用開始時のわかりやすいガイドについてご紹介します。

1.登録プロセスを簡素化する

ユーザーは時間に敏感で、アプリ登録のために必要以上に時間をかけたくありません。 Googleやソーシャルメディアのアカウントで登録することでプロセスを簡素化できます。

2.チュートリアルを送信する

初めてのアプリダウンロードには戸惑いも伴います。そこで、チュートリアルがあればユーザーは助かります。 アプリのすべてを説明するのは時間がかかりすぎるため、主な機能を簡単に紹介するだけで、ユーザーはアプリ使用時に試行錯誤することなく、自ら探求できるよう誘導することができます。ユーザーがひとりですべてアプリ機能について学ばなければいけないとしたら、それだけで疲れてしまい、エンゲージメント前にアプリから離脱してしまうでしょう。

3.ユーザーのペルソナを把握し、高度にカスタマイズされたアプリ使用ガイドの実施

すべてのユーザーにアピールしようとすると、結果的に誰にもアピールできないということになりかねません。人工知能(AI)を活用して、ユーザーの行動パターンを分析し、セグメント化し、ユーザーのスタイルに合致した、パーソナライズされたアプリ使用ガイドを提供します。

たとえば、時間があまりないユーザーがあとで情報の一部を受取るというオプションを選択することができます。このようなサービスの選択を促すために、ログイン画面で時々リマインダーを設定することができます。

4.プッシュ通知とアプリ内メッセージを活用する

AIはパーソナライズされたプッシュ通知とアプリ内メッセージの作成にも役立ちます。ユーザーの主な関心、行動、および動機を特定することで、ユーザーをさまざまなセグメントに分割し、この洞察を使用して、商品の推奨事項や最新のお知らせをアプリ内メッセージとして、もしくはタイムリーで関連性のあるプッシュ通知として提供できます。

5.期待以上のアプリに

プッシュ通知とアプリ内メッセージは​​よく使用されるマーケティングツールではありますが、メールなどの他のチャネルも忘れてはいけません。ある調査では、電子メールマーケティングはソーシャルメディアよりもエンゲージメント率がはるかに高いことが示されています。

アプリ使用のヒントやリマインダーをメールで送信して、アプリのエンゲージメントを促進することができます。または、メールを使用してユーザーフィードバック用のアンケートを送信すると、アプリの設計を最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

AIを使用してユーザーのさまざまなデバイスとのインタラクションを分析し、適切なデバイスに、たとえば朝の通勤中に使っているスマートフォン、夕方に自宅でタブレットを使用しているときなどの適切なタイミングで電子メールまたはプッシュ通知を配信することで、確実に顧客とのエンゲージメントを行うことができます。

6.インセンティブを提供する

初回の注文時に25%の割引クーポンや、セール開始前のお知らせを送ることでユーザーの関心を得ることができます。そしてユーザーは優良顧客となる可能性が高まります。

7.ユーザーの望みを叶える

ユーザーがアプリをダウンロードする理由を知ることは、カスタマイズされたアプリ使用ガイドを提供する上で非常に重要です。事前にユーザのアプリ使用の目的を知っていれば(情報を見つけたり、製品の選択を閲覧したり、単に楽しんだりするため)、早い段階でユーザーの目的達成のための手助けをすることができます。そしてユーザーの満足が早い段階で得られれば、エンゲージメントのレベルは大幅に向上します。

たとえば、Clash Royaleというゲームでは、プレイヤーが早期に戦闘に参加することで勝てる確率が高まります。ゲームの仕組みがどのように機能するかを示せば、戦闘に勝ち、成功して再びプレイできるという自信が得られます。

8.許可を求める

多くのオンラインユーザーはプライバシー保護に敏感です。アプリが個人情報にアクセスする理由を知りたいと考えています。調査によると、ユーザーの82%(5人中4人以上)が、アプリが許可を求めている理由を知ることが非常に重要であると答えています。これをクリアにすることで、企業に対する信頼度が高まります。

ユーザーのライフスタイルにぴったりで、わかりやすい説明が提示され、手続きが簡単であれば、高い確率でアプリに登録してくれるでしょう。一方でこうした工夫をしていないアプリ事業者にとって、アプリ登録は「ハードル」になってしまいます。AIを活用したパーソナライゼーションによって、このハードルを解決し、長期的に顧客エンゲージメントを高めることができます。

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