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アプリ内広告で考慮すべきこと

作成者: Admin|Jan 12, 2020 4:00:00 PM

世界中でダウンロードされているスマートフォンアプリの 47%がアジア太平洋地域でダウンロードされています。アプリ内広告はすべての地域で増加傾向にありますが、特にアジア太平洋地域で活発であることが推測されます。

Absolute Market Insightsのレポートによると、世界のアプリ内広告市場は2018年に66.78億米ドルに達し、2027年までに472.64億米ドルに成長すると予想されています。

消費者がスマートフォンで費やす時間のうち11%がモバイルデバイス上で閲覧できるウェブ(モバイルウェブ)上で使われており、残りの89%はアプリで費やされています( 英語資料)。そのため、アプリ内広告はモバイルウェブでの広告と比べても効果が見込めることになります。

アプリ内広告では、モバイルユーザーが目を覚ました瞬間から、通勤中にもリーチすることが可能です。また、クリックスルー率も高く、モバイルウェブの1.3〜2倍にもなります( 英語資料)。

さらにアプリ内広告は、効果的なターゲティングをすることができ、キャンペーンの成果のトラッキング、顧客エンゲージメントを向上させるには有効です。

本章では、アプリ内広告戦略を成功に導くための考慮したい点をいくつかご紹介します。

  1. ターゲットオーディエンスの品質  

アプリはユーザーの過去の購入履歴、閲覧履歴、位置情報など様々な情報を提供しますが、アプリ内広告キャンペーンを最大限に活用して投資収益率(ROI)を高めるには、これらの表面レベルよりも深く掘り下げる必要があります。これらの表面的なレベルの指標よりも深く掘り下げて、生涯価値(CLV)が最も高い潜在的な優良顧客を見つける必要があります。

ディープラーニングを使用してユーザーの行動パターンを特定し、ユーザーの興味やリアルタイムの意図に基づいてセグメントを作成します。これをもとに各セグメントを予測しコンバージョン率が高い順で格付けすることで、最優良顧客を特定することができます。

  2. 使用する広告フォーマット  

使用する広告フォーマットによってアプリ内キャンペーンの効果が異なります。アプリで使用される4つの主な広告タイプは、バナー広告(ヘッダーとフッターに表示される)、インタースティシャル広告(ページの切り替え時に表示される)、ネイティブ広告(アプリに溶け込むように表示される)、動画リワード広告(アプリ内で使用可能なアイテムやポイントをユーザーに付与する広告フォーマットのこと)があります。

動画広告は、アプリ内マーケティングで用いられる最も一般的なフォーマットの 1 つになっています。 e-Marketerによると、マーケティング担当者は、2019 年にアプリ内動画広告のために116 億米ドルを出費することを予測しました( 英語資料)。これはアプリ広告費全体の15%に相当します。

動画広告はより魅力的で没入型であるだけではなく、AdColonyの調査によるとアプリ内購入とプレイアブル広告に並び、動画リワード広告とインタ―スティシャル動画広告は最も利益を生み出す広告フォーマットであることが分かりました( 英語資料)。但し、断片化されたクロススクリーンジャーニー、ビュアビリティー、広告詐欺などの経営課題を考慮する必要があります。

  3. アプリ広告のビューアビリティ  

アプリ内動画広告を効果的に活用するには、動画の見やすさ、ビューアビリティを考慮する必要があります。メディア調査会社の監査や認定審査を行なう米国の業界団体Media Rating 動画がスクリーンの50%以上に表示された状態で、2秒間連続して再生される動画です( 英語資料)。

ビューアビリティの確保と同時に、消費者の興味・関心事に関連のある広告を配信できれば、視聴してもらえる確率が上がります。AIを活用したサードパーティトラッキングツールを使用して、消費者のデモグラフィック、位置情報、オンライン行動に関するデータ分析を行うことで、消費者に関連のある広告配信が可能となります。また、クリック率、コンバージョン数など、さらなる顧客インサイトを獲得し、ユーザーエクスペリエンスを改善して、リアルタイムで広告のビューアビリティを最適化することもできます。

Appierの調査によると、対象企業におけるビューアビリティ向上に関するKPI(達成目標)は60%ですが、上記を実行することでビューアビリティを最大92%まで向上することができます。

  4. 広告詐欺による収益への影響  

特定のアプリの登録者が数千人以上いるとして、そのうち有効なアカウント数を正確に把握できているアプリ事業者は多くはありません。

アプリ広告の詐欺業者による不正なダウンロードやアプリ内の操作は、1ユーザーあたりの平均収益(ARPU)を大きく低下させます。2018年には、アプリに関する広告詐欺により190億米ドルの費用がかかったことが推定されており( 英語資料)、その数値の大部分を占めているのが動画広告です。

アプリ広告詐欺の被害を回避するには、ディープラーニングを適用したAI を搭載したプログラマティック広告ソリューションを導入することで過去のユーザー行動を分析し、不正なユーザーを検出および予測するのが有効です。アプリ広告詐欺の予測は、ユーザーが広告をクリックした瞬間に行われるため、アプリがインストールされる前に行われます。

一方、アプリ内広告は、ターゲットを絞ったエンゲージメントマーケテイング戦略の一部分として活用できます。適切なツールを使用し、オムニチャネルアプローチを採用することで、コスト効率よく最先端のマーケティングを行うことができるため、導入する広告主は急速に増えています。

AIを活用して、ターゲティング、ビューアビリティーの改善、アドフラウドの検出など、効果的アプリ内広告キャンペーンの作成方法をご紹介します。詳しくは こちらからお気軽にお問合せください。